イングランド&ポルトガル・サッカーコーチブログ

イングランドとポルトガルのプロサッカークラブでのコーチ経験や、大学で学んだ内容を発信していこうと思います。

こんな時になんですが。

こんにちは。

もはや最近はフットボリスタの宣伝と化している本ブログですが笑、またまた宣伝です。

 

3月末に例のモウリーニョ講座が始まり、マンチェスターユナイテッドモウリーニョ監督の授業を受けるために行ったのにクラスメイトのマンチェスターシティーU12のスペイン人コーチにポジショナルプレー叩き込まれるという、何とも皮肉というか幸運な出会いもあり、面白いこともたくさんあったのですが、それはまた次の機会に。

 

さて。

4月12日発売の月刊フットボリスタ第56号『ポーランド、コロンビア、セネガル。「日本の敵」の正体』に、記事が掲載されます。8ページの大作です。

月刊フットボリスタ第56号 | footballista

 

 

今回はインタビュー形式ではなく、自分で書いた記事となっております。

「W杯対戦シュミレーション」と題して、日本のグループHでの対戦相手のここ数年の試合を観て分析、ハリルホジッチ監督のサッカーをぶつけた時にどうなるか、そしてどうすればよりハリルホジッチのサッカーがハマりやすくなるかというのを自分なりのアイディアも織り込みながら(コロンビアに「デュエル戦法」はハマりやすい、セネガル相手にはアンカーを置くべき、ポーランド戦は3バックにして香川を偽9番で使えばハリルサッカーが炸裂しやすい、など)、3か国の分析と対策をなるべく分かりやすく書きました(というか、分かりにくくて異常に長い私の分析レポートを編集部の皆様が本当に見事にまとめてくださいました)。

 

 

……そして、ハリルホジッチの解任。

 

やるせない。

 

今回の分析で、1か月かけて(学校の勉強を犠牲にしつつ)コロンビア、セネガルポーランドのここ数年の試合(W杯予選、ユーロ、コパアメリカ、アフリカ杯、親善試合)を暇さえあれば朝から晩まで観まくりました。各国の国内リーグまで観ました。

 

そして、このグループはハリルのサッカーはハマりやすいと思っていました(もちろんそれでも厳しい相手であることは変わりませんが)。特にコロンビアには面白いようにハマったかと。

読んでいただければ分かるのですが、コロンビアは、ミドルプレスとハイプレスを使い分けてゾーンを維持しながら人に積極的にアタックしていくハリルの「デュエル戦法」がハマりやすかったと思うし、セネガルはこのグループで最も厄介なものの、ハリルさんのサッカーをベースにブロックを作れば勝負できたかもしれない。ポーランドはハリルの戦術でやるなら3バックの方が圧倒的に上手くいくはずで、おそらくハリルは本番で驚かせるために最後までこの3バック(もしくは5バック)を隠していたと予想していました(今となってはもう確認する手立てはありませんが)。本番まで手の内を隠すのが得意なハリルは、ブラジルW杯のアルジェリアでそれをやっていたからです。

 

このクセモノ揃い、だが絶対的に敵わないような差があるわけではない相手に対して、ハリルがどう分析し対策を立て、本番を迎えるか、非常に楽しみでした。かなり良い勝負を見せてくれるのではと期待していました。

……ただただ、世界を相手にしたハリルの本当のサッカーを、見たかったです。

 

もちろん、ハリルで結果が残ったとは限りません。でも、きっと今後の日本サッカーに残るものがあったのでは、と。それが、成功体験にしろ、失敗体験にしろ。上手くいかなかったらそれはそれで、ちゃんと振り返ってその理由を分析して生かせば、それで良かった。残念ながら、もうハリルのやり方が成功か失敗も分からず、評価もできない。

つまり、この3年から何も得られなかった、いや、得られたはずのものを捨ててしまった。

 

たとえW杯で結果が出たとしても、後にも先にも結果以外は何も残らないという形になってしまった。仮にグループリーグを突破したとしても、それは積み重ねによるものではなく単なる「行き当たりばったり」の結果です。

ハリルが考え作り上げてきた「日本のサッカー」どんなものか、それが日本に合うかどうか、本気の世界を相手にした時に通用するのか、ハリルが何を積み上げてきて何を隠してきたかも、結局何も分からずじまい。

 

とにかく、対世界レベルでの本当のハリルさんの日本サッカーを見ずに終わってしまったのが、ひたすらに残念です。

 

西野さんがハリルさんのサッカーを引き継いでも、ハリルさん以上にハリルさんのサッカーができるわけはないので、思い切って西野さんの好きなようにやり切って欲しいです。その方が、結果がどうなっても後に生かせることがあるかもしれません。

しかし、西野監督に反対するわけではありませんが、ハリルさんのサッカーも見たかったです。

 

 

……と、私がどんなにここで愚痴を垂れても仕方がないので、宣伝に戻ります笑

 

今回のフットボリスタでとても興味深いのは、ピッチ内の分析だけでなく、各国のピッチ外の文化や歴史などにも手を伸ばしている内容だということです。読み応えあります。

 

また、イタリアの(超)戦術サッカーメディア「ウルティモ・ウオモ」による各国の分析も載っているので、私の分析と比べても面白いと思います。

私が注目していなかった点を分析していたり、また、同じポイントでもまったく違った解釈をしていたりして、私自身とてもとても勉強になりました。

 

長くなりましたが、ぜひご一読ください。

12日、発売です!!

 

www.footballista.jp